コインシェアーズ、ステーキング利回りを提供するSEIのETPをヨーロッパ全域で発売

コインシェアーズは、投資家にSEIへのエクスポージャーを提供しながら、管理手数料を免除する新たなETP(上場取引型金融商品)を発売した。

このETPはSEIトークンで裏付けられており、2%のステーキング利回りを特徴としている。

ヨーロッパには暗号資産ETPが数多く存在するが、アメリカのビットコイン現物ETFほど普及していない。

暗号資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)は、投資家にセイ(SEI)へのエクスポージャーを提供しながら、管理手数料をゼロに抑え、2%のステーキング利回りを提供する新たなETP(上場取引型金融商品)を発売した。

CSEIのティッカーシンボルで上場されるこの商品は、スイス証券取引所(SIX)で取引される。高速・低遅延の取引インフラをサポートするように設計されたレイヤー1ブロックチェーンであるセイ(Sei)へのアクセスを提供する規制対象では初の投資商品だ。

80億ドル(約1兆2000億円、1ドル=150円換算)以上の暗号資産(仮想通貨)を運用するコインシェアーズは、今回のETPの発売により、これまでSEIへのアクセスにおいて複雑な保管・運用要件に直面していた機関投資家のハードルを撤廃することを目指しているとしている。

この商品はSEIトークンで物理的に裏付けられており、投資家に年率2%のステーキング利回りを自動的に分配する。このETPの発売は、コインシェアーズがヨーロッパの暗号資産運用会社として初めて暗号資産市場規制(MiCA)のライセンスを取得した直後に行われた。

このETPは、コインシェアーズのライセンスに基づき、ヨーロッパ市場全体で利用可能となっている。

ヨーロッパではさまざまな暗号資産ETPが発売されているが、これらのファンドの普及はアメリカの現物ETF(上場投資信託)に比べて大きく遅れている。JustETFのデータによると、合計108銘柄の運用資産は約139億2000万ユーロ(約2兆3664億円、1ユーロ=170円換算)に上る。

一方でブラックロックのビットコイン現物ETFであるIBITの純資産は860億ドル(約12兆9000億円)を超えている。SoSoValueのデータによると、ビットコイン現物ETF全体の純資産総額は1514億ドル(約22兆7100万円)だ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:コインシェアーズのジャン=マリー・モネッティCEO(CoinDesk Archives)
|原文:CoinShares Launches Zero-Fee SEI ETP With Staking Yield Across Europe

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