5万年前の岩絵が残る「ムルジュガの文化的景観」
ユネスコは、オーストラリア・西オーストラリア州の「ムルジュガの文化的景観」を世界文化遺産として登録した。第47回世界遺産委員会での決議で決定し、オーストラリア国内での世界遺産登録は21件目となる。
ンガルダ=ンガリの人々によるアボリジナル文化が息づく、ダンピア諸島の島々やバーラップ半島周辺からなる遺産。5万年以上前のものとされる約200万点のペトログリフ(岩絵)が残されており、土地で伝承されてきたルールや物語が読み取れる、文化的な重要度の高い景観と評価した。
現地ではカラサからバーラップ半島方面へのガイドツアーも催行されており、伝統的所有者によるペトログリフの解説が受けられる。
西オーストラリア州政府観光局は今回の登録を祝福するとともに、「この大地を伝統的に守り継いできた先住民アボリジナルの人々に感謝し、今後も彼らの大地、水、文化との継続的なつながりを尊重します」「過去、現在、そして未来の全てのアボリジナルの人々に敬意を表します」と表明している。
ムルジュガの文化的景観
ツアーを運営する「ムルジュガ・アボリジナル・コーポレーション」のガイド
ムルジュガの位置。州都・パースからは飛行機で約2時間
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