英首相、閣議招集へ ガザ情勢巡り協議の見通し=政府筋

 7月27日、英国のスターマー首相(写真)は今後1週間のうちに閣議を招集すると政府筋が明らかにした。写真は24日、アリスバーリー近郊で代表撮影(2025年 ロイター)

[ロンドン 27日 ロイター] – 英国のスターマー首相は今後1週間のうちに閣議を招集すると政府筋が27日明らかにした。パレスチナ国家承認を求める圧力が高まる中、ガザ情勢について議論する可能性が高い。

これに関して最初に報じた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、現在9月1日まで夏季休暇中の閣僚らが、ガザについて協議するために呼び戻されると伝えた。

英首相府はロイターのコメント要請にすぐに返答しなかった。

スターマー氏は25日、パレスチナ国家承認について、交渉による広範な和平合意の一環としてのみ承認する考えを表明。フランスに追随し、より迅速な行動を取ることを期待する与党労働党内の多くの失望を誘った。 もっと見る

フランスのマクロン大統領は24日、9月の国連総会でパレスチナ国家を承認する意向を表明した。イスラエルと米国は激しく反発している。

英国では下院の約3分の1を占める労働党議員を中心に220人以上の国会議員が25日にスターマー氏に書簡を送り、パレスチナ国家を承認するよう求めた。

歴代の英国政府は、時期や必要な条件を明示することなく、適切な時期が来ればパレスチナ国家を正式に承認すると述べてきた。

スターマー氏のアプローチは、トランプ米大統領が25日にスコットランドに到着したことで複雑化している。スターマー氏はトランプ氏と良好な関係を築いており、英国は外交政策において、米国とほとんど異なる立場を取っていない。

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