【国内サッカー 最新ニュース】FC岐阜MF山田直輝と妻の山田A子氏の共著による『となりのヤマダ君 小さくて足が遅くてケガの多い35歳のサッカー選手』が7月25日、徳間書店より発売された。
浦和レッズ、湘南ベルマーレ、岐阜。プロ生活は18年となった。浦和レッズのファンであり、地元でも知られたサッカー少年は、プロ選手となり、18歳で日本代表に名を連ねた。
小柄な体をものともせず、激しく、献身的にプレーする姿に、心を動かされた人も多いだろう。ひらめきに満ちたプレーと、いつも全力で向かう姿勢。その一方で、ここぞというときに何度も大ケガに苦しめられてきた。
本書では、山田直輝本人と、彼を小学生時代から知る妻・A子さんが、それぞれの視点から、これまでの歩みを交互に綴っている。二人の出会い(クスっと笑顔になってしまう)、家族、大ケガ、チーム、サポーター、そしてプロサッカー選手としての決断。等身大の言葉で語られる出来事は、胸に響く。A子さんのあたたかくユーモアある表現もあって、山田の笑顔にも似たおだやかで幸せな読後感が残る。
山田直輝のプレーを見てきたファン・サポーターはもちろん、夢を追う子どもたちや、家族、少しコンプレックスがあったり、ちょっとつまずきそうになっている人たちにもぜひ読んでもらいたい一冊だ。
■著者からのメッセージ
山田A子
あの日、大きな挫折をあじわった夫。振り返れば、夫のサッカー人生は、決して順風満帆ではなかった。それでも彼は、夢という光を見失わずに進み続けた。となりで見てきたその背中を、今こそ言葉にしたいと思いました。夢を信じて努力を続ける人へ、そしてその隣でともに歩む誰かへ――この本がそっと寄り添えるものになりますように。
山田直輝
体格やスピードに恵まれず、度重なるケガにも悩まされながらも、サッカーへの情熱と夢を胸に、18年間プロとしてプレーし続けてきました。この本には、僕が夢を追い続けるなかで学んだこと、大切にしてきた想いを込めました。誰かの一歩を後押しできたら嬉しいです。
■書誌情報
『となりのヤマダ君 小さくて足が遅くてケガの多い35歳のサッカー選手』
【著者名】山田A子 山田直輝
【発売日】2025年7月25日
【仕様】四六判ソフトカバー(電子版もあり)
【定価】1,980円(税込)
【ISBN】978-4-19-866030-7
【発行】徳間書店
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■著者紹介
山田A子 (やまだ・えーこ)
1990年12月23日生まれ。専業主婦。 夫・山田直輝とは中学校で出会う。以来、小柄で足が遅く、怪我も絶えない彼のとなりで、20年以上を過ごしてきた。どんな逆境のなかでも諦めず、何度でも立ち上がるその姿を、ひとりでも多くの人に届けたいと思い、一念発起して本書を執筆した。
山田直輝 (やまだ・なおき)
1990年7月4日生まれ。プロサッカー選手。幼いころから体が小さく、スピードにも恵まれなかったが、サッカーIQと広い視野を武器に、小学校・中学校・高校と、全カテゴリーで全国優勝をはたし、高円宮杯第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会では得点王に輝いた。高校3年時には浦和レッドダイヤモンズのトップチームに2種登録され、18歳で日本代表に選出。順調にステップアップしていくかに思えたが、度重なる怪我に苦しむことになる。それでも幾多の困難を乗り越え、湘南ベルマーレでのプレーを経て、2025年、35歳となった今もFC岐阜でキャプテンを務めながらピッチに立っている。
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