カナダとの貿易協定、「交渉でなく関税のみ」の可能性=トランプ氏

トランプ米大統領は25日、カナダとの貿易交渉で合意できない可能性があるとし、米国が一方的に関税を設定する可能性を示唆した。23日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 25日 ロイター] – トランプ米大統領は25日、カナダとの貿易交渉で合意できない可能性があるとし、米国が一方的に関税を設定する可能性を示唆した。

トランプ大統領は記者団に対し「カナダとはこれまであまりうまくいっていない」とし、カナダとの貿易について「交渉でなく、関税のみが課される可能性がある」と述べた。

カナダのカーニー首相官邸からはコメントを得られていない。カーニー首相は先週、報復関税の撤回に向けて米国を説得することは困難という認識を示していた。

米国が、米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の対象外となる全てのカナダ製品に35%の関税を課すと表明する中、カナダ当局は関税措置の猶予期限である8月1日までに双方が合意に至る可能性は低いとの見方を強めている。

ルブラン・カナダ・米国貿易担当相は24日、米との貿易交渉について「進展はあったが、やるべきことはまだたくさんある」とし、カナダは可能な限り最良の合意締結に向けて必要な時間をかけると述べた。

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