チームとして戦い方が定まってきたいわてグルージャ盛岡は第10節からの直近8試合で5勝2分1敗。2点リードから苦い思いをさせられた試合もあったが、ここ2試合は自分たちで試合を壊すどころか、ヴィアティン三重戦では後半開始からさらにギアを上げ、レイラック滋賀戦ではしっかり耐え凌ぐ力強さも見せつけた。

 

そしてチームのV字回復の裏には選手の台頭や復帰、加入が非常に大きな影響を及ぼしている。

 

前回記事ではチームとしての成熟に言及したが、今回は個の部分にフォーカスを当て、6月以降、収穫となっているポイントについて触れていく。

 

 

弓削翼の復帰がもたらした多くの恩恵

まずは弓削翼の復帰だ。昨年4月にけがを負い、手術とリハビリを経て13カ月ぶりにピッチに戻ってきたボランチは天皇杯県予選決勝で復帰以降、リーグ戦でもコンスタントに出場を続けている。しかも、そのパフォーマンスは圧巻だ。ビルドアップの立ち位置、正確性、カウンターの予防、守備のアプローチ。目立つプレー自体は少ないかもしれないが、質が非常に高い。

「あそこまでいいプレーができる印象は昨季まではなかった」(西大伍)

「(マルヤス岡崎戦後)弓削はめちゃくちゃよかった。頼りになるなっていう感じ」(小林祐希)

「モダンなアンカー。チームのスタイルとの相性も良くて、彼の能力がさらに伸びている」(星川監督)

チームメートや監督からの声を聞いても、彼の復帰はチームにとって本当に大きなものとなっている。

第11節のマルヤス岡崎戦後、小林は

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