チリ政府が今年の銅価格見通し引き上げ、コジャワシ鉱山の減産にも言及

 7月24日 チリのマルセル財務相は23日の議会で、今年の平均銅価格の政府見通しを1ポンド=4.26ドルから4.28ドルに引き上げたことを明らかにした。写真は2024年4月、チリ・チャグレスで撮影。アングロ・アメリカン提供(2025年 ロイター)

[サンティアゴ 23日 ロイター] – チリのマルセル財務相は23日の議会で、今年の平均銅価格の政府見通しを1ポンド=4.26ドルから4.28ドルに引き上げたことを明らかにした。来年平均は4.30ドルに据え置いた。

マルセル氏は、今年の国内総生産(GDP)は2.5%増との従来見通しを維持。ただ非鉱業部門が鉱業部門の寄与度低下を補う形になるとの見方を示した。

 チリ国内の銅生産は最近数カ月やや下振れ傾向にあり、グレンコア(GLEN.L), opens new tabとアングロ・アメリカン(AAL.L), opens new tab
が操業するコジャワシ銅鉱山の生産が落ち込んでいることが主な理由だという。

これに先立ち銅生産世界最大手のチリ銅公団(コデルコ)はロイターに、米国ではトランプ政権が8月1日から輸入される銅に50%の関税を課す方針によって銅価格が記録的な水準に達しており、世界的な不確実性が価格の不安定化をもたらしていると述べた。

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