来年、国の特別天然記念物のトキが放鳥される羽咋市で、トキの生態などを詳しく紹介する展示会が開かれています。

羽咋市の南潟地区の邑知潟周辺では、来年6月ごろに本州では初めてトキが放鳥されることになっています。

羽咋市歴史民俗資料館では、トキについて多くの人に知ってもらおうと、トキの模型や、中国から贈られた淡いピンク色の羽根が展示されています。

また、食べているものなど、トキの生態についても詳しく知ってもらおうと、ふんの中から見つかったカエルの骨やザリガニの爪なども展示されています。

来月2日から11日にかけては、1954年に今の羽咋市で見つかったトキの剥製標本が特別に展示されるほか、来月3日と10日には、地元で70年以上にわたってトキの保護活動を続けてきた村本義雄さんの講演が行われることになっています。

羽咋市歴史民俗資料館の中野知幸 学芸員は「まずはトキがどんな生き物なのかを知り、どんな環境が必要なのかを考えるきっかけにしてほしい」と話しています。

展示会はことし9月15日まで開かれています。

WACOCA: People, Life, Style.