Photo: Jeff Kravitz/FilmMagic
フランスの巨匠ジャック・オーディアール監督による『エミリア・ペレス』で、自身初のアカデミー賞助演女優賞を獲得したゾーイ・サルダナ。受賞後の会見で、あるレポーターからメキシコ人は自国の描写に傷ついていると指摘され、彼女は謝罪したうえで、あくまでも本作は4人の女性や愛について綴った作品であると説明した。
3月3日(日本時間)に行われた第97回アカデミー賞の授賞式で、記者から「本作では、トランスジェンダーの人々や女性のエンパワーメントなど多くが語られていますが、映画の中心であるメキシコについては多く語られていません。我々メキシコ人はこれに傷ついていますが、どう思われますか」と聞かれたゾーイは、「まず、メキシコの多くの方が不快な思いをされたことを心から申し訳なく思います。意図したことでは決してありませんでした。我々は愛の物語として本作を綴ったのです。その気持ちは変わりません」と謝罪。そしてこう続けた。
「私の意見は異なります。私にとって、本作の中心はメキシコではありません。私たちは友情の映画、4人の女性の映画を作りました。この女性たちはロシア人でも良かったし、ドミニカ人でも良かった。デトロイトの黒人やイスラエル、ガザの女性でもよかった。彼女たちは、日々苦闘しながら構造的な抑圧からサバイブし、本物の声を見つけようともがいている、非常に普遍的な女性です。だから私はこの視座を変えませんが、同時にメキシコの兄弟姉妹と膝を突き合わせ、愛とリスペクトをもって、『エミリア・ペレス』がより良くなる可能性を追求したいと思っています。大歓迎です」
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