ロイターの試算によると、ロシアの7月の石油・ガス収入は前年同月比で約37%減の6800億ルーブル(86億6000万ドル)となる見通しだ。写真は稼働する石油ポンプ。7月14日、タタールスタン共和国のアリメチエフスク近郊で撮影(2025年 ロイター)
[モスクワ 22日 ロイター] – ロイターの試算によると、ロシアの7月の石油・ガス収入は前年同月比で約37%減の6800億ルーブル(86億6000万ドル)となる見通しだ。原油価格の下落とルーブルの上昇が主な要因。
石油・ガス収入はロシア政府にとって最も重要な財源で、連邦政府歳入の4分の1程度を占める。ウクライナ戦で防衛・安全保障の支出が大幅に増えているロシアにとって同部門の収入減は大きな痛手だ。
納税の時期に絡む変動の影響により、前月比では37%の増加と予想されている。
ロイターのまとめによると、原油の平均価格はロシア政府が2025年の予算で想定した水準を下回り続けており、今年1―7月の石油・ガス収入は前年同期比20%減の5兆4000億ルーブルにとどまりそうだ。
ロシア財務省は8月5日に公式な統計を公表する。
財務省は当初、今年の石油・ガス収入を10兆9400億ルーブルと見込んでいたが、原油価格の下落を受けて8兆3200億ルーブルに下方修正した。昨年は11兆1300億ルーブルだった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.