7月は「愛の血液助け合い運動」月間
2025/07/22 19:00
献血ルーム「献血プラザさが」が入っている佐賀県赤十字血液センター。通りからも見える字で「ここで献血できます」と張り出している=佐賀市八丁畷町
「知人が献血250回を達成したらしい」
佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)に先日、こんな投稿が届いた。250回とはすごい。でも正直なところ、どれくらいすごいのかが分からない―。
そこで佐賀県赤十字血液センターに問い合わせた。献血推進課の柴木弘課長は丁寧な口調で「非常に多く、ありがたい」と強調する一方、世間には500回以上という人もいることを教えてくれた。
献血は種類によって、次回まで空けなければならない期間が決まっているという。献血には「全血献血」と「成分献血」があるが、250回や500回という数は、ほとんどが短いスパンで可能な成分献血だそうだ。
ところでこの成分献血について、佐賀県は実は、全国トップクラスの数字を持つ。県がホームページ「さが統計情報館」で公表している「統計からみた佐賀県~全国ベストテン項目~」(2025年版)によると、佐賀県は人口1000人当たりの成分献血者数が16.8人。これは全国最多に当たる。
なぜ佐賀県は人口当たりの成分献血者数が多いのか。7月は「愛の血液助け合い運動」月間だが、血液事業を担う日本赤十字社佐賀県支部が特に成分献血を推進している理由は何か―。取材すると、中高年リピーターの存在に加え、意外にも〝駐車場〟が鍵を握っていることが分かった。
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