(VOVWORLD) – 7月22日から30日にかけて、ベトナムのチャン・タイン・マン国会議長は、セネガルとモロッコを公式訪問し、スイスではIPU=列国議会同盟主催の第6回世界国会議長会議に出席、さらに一連の二国間活動を行う予定です。
チャン・タイン・マン国会議長(中央)(写真:Lê Tuyết/VOV)
今回の出張は、国際議会外交におけるベトナムの責任と存在感を示す機会である一方、「独立・自主・多様化・広範な国際統合」というベトナムの外交方針を具体化するものでもあります。
アフリカ諸国との実質的協力を強化
セネガル訪問は7月22日から24日まで行われ、55年以上の外交関係史上、過去最高レベルの訪問となりました。アルジェリアとセネガルを兼任するベトナム大使館のチャン・クオック・カイン大使は次のように語りました。
(テープ)
「今回の訪問は、貿易、農業、科学技術などの分野で具体的な協力を促進する機会です。また、両国が加盟する多国間フォーラムにおける連携強化も期待されます。最近では、セネガルがベトナムの『イエン・トゥー・コンソン・キエップバック』遺跡群のユネスコ世界文化遺産登録を支持するなど、協力関係が具体的な成果を生んでいます」
チャン・クオック・カイン大使(写真:在アルジェリア・ベトナム大使館)
観光分野で強みを持ち、アフリカ第2の金融センターでもあるモロッコでも、両国の協力には多くの可能性があります。特に、ハラール産業、観光、文化遺産の保護などが注目されています。
ダン・ホアン・ザン外務次官は次のように述べています。
(テープ)
「今回の訪問は、ベトナムとセネガル、モロッコ、さらにはアフリカ全体との関係を新たな段階へと進めるものです。政治関係にとどまらず、経済、貿易、投資、観光、文化・草の根交流など、実質的な連携の強化を目指しています」
ダン・ホアン・ザン外務次官(写真:TTXVN)
国際議会協力におけるベトナムの積極的役割
スイスでは、マン国会議長が第6回世界国会議長会議に出席する予定です。この会議には、約120か国が参加し、そのうち約100か国の国会議長・議会代表が出席するなど、世界最大規模の議会間フォーラムの一つです。今年のテーマは、「混乱する世界:すべての人々の平和、公正、繁栄のための議会協力と多国間主義」です。
マン国会議長は全体会合で演説を行い、IPU指導部および各国議長との二国間会見を通じて、平和のための協力、持続可能な開発、多国間主義の推進というベトナムの外交方針を伝える計画です。
また、今回の訪問を機に、スイスとの包括的なパートナーシップを重視する姿勢を改めて示し、スイスの強みとベトナムのニーズが合致する分野での協力を促進する考えを共有するとともに、ベトナムとEFTA=欧州自由貿易連合とのFTA=自由貿易協定交渉の加速、ASEAN=東南アジア諸国連合とスイスの連携強化、両国議会間の協力拡大なども重要な議題となります。
マン議長による今回の出張は、ベトナム国会が地球規模の課題に主体的かつ積極的に関与する姿勢を明確に示すとともに、セネガル、モロッコ、スイスとの新たな発展段階における実質的な協力関係の深化に向けた重要な一歩となっています。
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