フィリピン大統領、トランプ氏と22日会談へ 貿易協定締結に期待

 7月22日、フィリピンのマルコス大統領(左)はトランプ米大統領とホワイトハウスで会談する。写真は、ルビオ国務長官(右)とマルコス大統領。7月21日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Umit Bektas)

[ワシントン/マニラ 21日 ロイター] – フィリピンのマルコス大統領は22日にトランプ米大統領とホワイトハウスで会談する。フィリピンが米国にとってアジアの重要な同盟国であることから、マルコス氏は8月1日の関税発動期限までに、より有利な貿易協定での合意を期待している。

トランプ氏の2期目に同氏と会談する東南アジアの首脳としてはマルコス氏が初めてとなる。

トランプ氏はフィリピンの地域パートナーであるベトナムとインドネシアと既に貿易協定で合意している。

マルコス氏は米国への出発前に、「安全保障と防衛はもちろんだが、貿易にも焦点を当てた話し合いになるだろう」と指摘。「フィリピンに対する非常に厳しい関税計画の影響を緩和するための変更に関する米国との交渉で、どれだけ前進できるかを見守ることになるだろう」と述べた。

トランプ氏は今月、フィリピンからの輸入品に対する相互関税を20%にすると表明し、4月に警告した17%から引き上げた。

ワシントンにあるシンクタンク、米戦略国際問題研究所の東南アジア専門家、グレゴリー・ポーリング氏は、フィリピンが中国問題で米国と緊密に連携する条約同盟国であることを指摘し、フィリピンとの協定が、既に20%の関税で合意したベトナムや19%のインドネシアよりも低い関税率になっても驚かないと述べた。

20日にワシントンに到着したマルコス氏は、21日に国防総省でヘグセス国防長官と会談し、その後ルビオ国務長官とも会談した。

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