北朝鮮との関係改善へさまざまなプラン検討=韓国統一省

 7月21日、韓国統一省の報道官は、政府が国民の個人による北朝鮮観光を認めることを検討しているとの一部報道について、北朝鮮との関係改善に向けたさまざまなプランが課題として上っていると述べた。写真は2024年10月、韓国最北端・坡州市で撮影(2025年 ロイター/Kim Soo-hyeon)

[ソウル 21日 ロイター] – 韓国統一省の報道官は21日、政府が国民の個人による北朝鮮観光を認めることを検討しているとの一部報道について、北朝鮮との関係改善に向けたさまざまなプランが課題として上っていると述べた。

北朝鮮は最近、観光促進を狙い、金正恩総書記が主導する旗艦プロジェクトとして元山にビーチリゾート施設を開業した。しかし北朝鮮当局が運営するウェブサイトの16日の記述によると、このリゾートは現在、外国人旅行者の受け入れを一時停止している。

統一省報道官は「特定の問題」に関してコメントしないとしつつ、個人の旅行は北朝鮮に対する国連の制裁に違反しないと理解していると述べた。韓国の国民が元山を訪れることは可能かとの質問に対しては、「北朝鮮がまず元山を外国に開放する必要がある」と述べた。

観光は北朝鮮にとって、国連制裁の対象となっていない数少ない収入源の1つ。

韓国の李在明大統領は、この数年で最悪の状態にある北朝鮮との関係改善を掲げ、北朝鮮向けの拡声器による宣伝放送を停止し、脱北者団体に北朝鮮の指導者を批判するビラ散布の中止を命じた。また北朝鮮との対話再開に向けて安全保障分野の上級関係者と協議する意向を示している。

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