ブラジル、米と8月1日までの貿易合意困難も=財務相

ブラジルのアダジ財務相は21日、米国との貿易交渉をあきらめるつもりはないものの、トランプ米大統領が掲げるブラジルに対する50%の関税が発効する予定の8月1日までに合意が成立しない可能性もあると述べた。10日撮影(2025年 ロイター/Mateus Bonomi)

[ サンパウロ 21日 ロイター] – ブラジルのアダジ財務相は21日、米国との貿易交渉をあきらめるつもりはないものの、トランプ米大統領が掲げるブラジルに対する50%の関税が発効する予定の8月1日までに合意が成立しない可能性もあると述べた。

アダジ財務相はラジオ局CBNとのインタビューで、期限までに合意を得られない状況は「起こり得る」とし、ブラジルが5月時点に米国側に提示した貿易に関する提案への回答を引き続き待っていると述べた。

また、ブラジルには米関税に対する緊急時対応計画があり、米国向け輸出の半分以上を他の市場に向けることも可能だが、「時間がかかるだろう」と語った。

ルラ大統領は米関税が計画通り発効すれば、同等の報復措置を取る構えを鮮明にしているものの、アダジ財務相は、ブラジルには国内で事業を展開する米企業を処罰するつもりはないという認識を示した。

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