中学年代の「沖縄県U15Bユース・クラブバスケットボールGAME2025」は7月21日、バイトするならエントリー宜野座アリーナで男女ともに決勝を行った。男子はキングスU15がStandardを第4Qで突き放し、52対42で優勝。女子は延長戦にもつれ込む接戦の末、HEARTが77-70でG-styleを下し、頂点に立った。

 3位決定戦は、男子はキングスU15ACDがSPICEに68-44で勝利。女子はTOGETHER・・がBEASTYに52ー35で勝利した。

 男女それぞれの上位4チームは「Jr.ウインターカップ第6回全国U15バスケットボール選手権沖縄県予選会」のシード権を獲得。優勝・準優勝チームはベスト4、3位・4位チームはベスト8のシード枠となる。

「打ち切れて良かった」宮城昊河が第4Qで16得点 キングスU15

 昨年のJr.ウインターカップ県予選決勝と同じ顔合わせとなった男子決勝は、互いに激しいプレッシャーを掛け合い、第3Q終了時点で30ー29とキングスU15が1点リードとロースコアな展開に。最終第4Qに入ると、キングスU15のエースガードである#18宮城昊河が爆発する。

 序盤で鋭いドライブからファウルをもらってレイアップシュートを沈め、3点プレーを完成されると、波に乗った。ビッグマンの#37金城大智のスクリーンを巧みに使いながら3ポイントシュートやミドルシュートで得点を量産。このクオーターだけで16得点を挙げ、勝利の立役者となった。

 ベンチで「コーチから『自分で行ってこい』と言われ、打ち切れて良かったです」と振り返る。#0山川侑和と#2中村拓哉を中心に粘るStandardを振り切り、「際どいゲームを勝ち切れました」と笑みを浮かべた。

 Jr.ウインターカップの沖縄県予選はキングスU15が連覇を続けている。それを念頭に「先輩たちが続けてきた記録を崩さないように、もっといいチームになっていきたい。まだ組織力が足りないので、自分が選手一人ひとりの特徴をしっかりと頭に入れてプレーしていきたいです」と本番への意気込みを語った。

延長で松田凛愛が連続8点、DFで我慢し突き放す HEART

 女子決勝はHEARTが常に前を走る展開だったが、G-styleが驚異的な粘りで追い上げていった。第4Qの残り0.9秒でG-styleの#31仲間瑛美がディープスリーを放ち、スィッシュで撃ち抜いて同点に。3分間の延長戦にもつれ込んだ。

 土壇場で追い付かれたHEARTだったが、延長戦でも持ち味の激しいディフェンスと素早いトランジションからの速攻を継続。ビッグマンの#8松田凛愛が開始から連続8得点を挙げるなどして突き放し、接戦に終止符を打った。

 宮里賢輝コーチは「相手のキーマンが3、4人いる中で、その選手たちをどう守るかがテーマでした。うまく足を使って守れた時もあれば、要所でやられてしまった場面もありました。相手の圧が強い中、最後は慌てずにやってくれました」と評価した。

 HEARTは昨年のJr.ウインターカップの沖縄県予選は決勝まで駒を進めたものの、北谷中学校に50ー53で惜敗した。「今年はリベンジしたいです」と宮里コーチ。8月には九州大会と韓国遠征を予定しており、県予選本番に向けて攻守の判断力を磨いていくという。

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