8月8日まで「マクアケ」で先行販売を実施する。一点一点手作業で製作した18金カットリングは、「ダイヤ」「スクエア」「アロー」「フラワー」「マット」の5デザインから選べる。価格は、「マクアケ」限定の超早割(25%オフ)で3万7500円(限定70個)。早割(20%オフ)で4万円(限定100個)
「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第9回は、山梨県を訪れた。
今回の技術は…
18金製のカットリング
ジュエリーメーカーのクロスフォーは1980年に創業しました。社を構えるのは、日本の宝飾産業の中心地であり、「宝石の街」と呼ばれる山梨県甲府市です。“クロスフォーカット”や“ダンシングストーン”など、複数の特許取得技術を生み出し、ジュエリーの可能性を広げてきました。
クロスフォーはこれまで、卸売りを主な販路としてきました。そんな同社は昨今、応援購入サービス「マクアケ」を積極的に活用しています。「顧客との接点を作り、聞く機会が少なかったリアルな声に耳を傾ける。こうして商品開発に磨きをかけたい」。企業理念「Challenge for innovation」を体現するように、「マクアケ」での挑戦を続けています。
今回「マクアケ」で発表したのは、職人の手仕事が光る18金製のカットリング。クロスフォーはもともと石の輝きに定評がある企業ですが、今回は石は使わず、金属の輝きを引き出すことに専念しました。宝石と同等のこだわりを、地金にも注いでいます。
ジュエリーメーカーのクロスフォーは1980年に創業した。山梨県甲府市に本社を置く。複数の特許技術を抱えており、特に鼓動や呼吸で石がキラキラと揺れ続けるセッティング方法“ダンシングストーン”で知られる
ジュエリーメーカーのクロスフォーは1980年に創業した。山梨県甲府市に本社を置く。複数の特許技術を抱えており、特に鼓動や呼吸で石がキラキラと揺れ続けるセッティング方法“ダンシングストーン”で知られる
今回発表した18金製のカットリング
カットリングは、一般的な指輪作りで用いられるような、溶かした金属を型に流し込む“鋳造(キャスト)”ではなく、金属の塊や棒で成形する“鍛造(たんぞう)”で製作しました。鍛造で作ったリングは、内部に気泡が入りにくいため、驚くほど滑らかな表面に仕上がるほか、金属の密度が上がるため、強度にも優れます。
施したカットは、全て熟練職人の手作業によるもの。繊細な角度で削り出すため、機械では再現できないほど多面的で、あらゆる光を捉えます。このカットをさまざまなサイズで再現できる職人は、国内に5人ほどしかいないそうです。この希少性も、リングの価値だといえるでしょう。
今回のプロジェクトでは、重ね着けのトレンドを意識し、5種類のリングを用意しました。着け心地にもこだわり、リングの内側を丸く仕上げる“内甲丸(うちこうまる)”にすることで、指に吸い付くような装着感を実現しました。
最大の障壁となったのは、品質と価格のバランスでした。職人との話し合いや試行錯誤を重ねた結果、手作業のカットで輝きを引き出す現在の形に落ち着きました。「工程が増えれば価格は上がる。手作業の真価を届けたいが、消費者が手に取りやすい価格でなければならない」。そんなジレンマを抱えながら着地点を模索したといいます。
同社にとって、「マクアケ」での挑戦はまさに“商品開発の試金石”。チャレンジングな環境でありながらも、「私たち本位ではなく、お客さまに寄り添った商品を作りたい」と顧客第一の姿勢を貫きます。
輝きと着け心地を追求する3つのポイント
1.鍛造製法による
高密度で滑らかな品質
溶かした金属を型に流す鋳造(キャスト)製法ではなく、金属の棒を曲げて成形する鍛造(たんぞう)製法を採用。これにより、気泡が入りにくくなりました。金属の密度が高まるため、丈夫で変形しにくく、表面も滑らかに仕上がります。
2.希少な職人技が生む
光を放つ多面カット
リングのきらめきは、熟練職人が手作業で施すカットによるもの。あらゆる角度の光を反射するため、機械では再現できない輝きを放ちます。この技術を持つ職人は全国でも数少なく、その希少性もリングの価値といえるでしょう。
3.指になじむ
徹底的にこだわった着け心地
毎日の着用を想定し、着け心地も追求しました。リングの内側を甲丸に仕上げることで、指当たりが柔らかくなり、指通りも滑らかに。鍛造ならではの地金のつるりとした触感も、着け心地の良さにつながっています。
山梨発!
応援購入が高額なプロジェクト3選
“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた山梨県発のプロジェクトを3つ紹介する。
PICK UP 1 : 応援購入総額514万円超
ひとさじで旨味がじゅわっ!日本酒『七賢』との新挑戦
【贅沢トマト塩糀】&春トマト
山梨県の銘酒「七賢」の米糀と春トマトで作った“贅沢トマト塩糀”。1瓶に約10個のトマトが入っている。ひとさじで料理の旨味を引き出す新感覚の万能調味料として、600人以上のサポーターを集めた。
PICK UP 2 : 応援購入総額498万円超
宿泊業界アカデミー賞獲得宿の挑戦。
1日1組の五感を揺さぶる新体験|新宿から2時間
宿泊業界のアカデミー賞「ワールド・ラグジュアリー・ホテル・アワード2022」の受賞宿が贈る、1日1組限定の宿泊体験。今回は、美容や心身ケア、イメージトレーニングに有効で、海外では「感覚遮断タンク」と呼ばれる“アイソレーションタンク”造りに挑んだ。
PICK UP 3 : 応援購入総額389万円超
人混みでもパッと涼しく、送風も!
ばねの新発想【うちわ×日傘】ポップシェード誕生!
日傘のように使えるうちわ“ポップシェード”。約99.9%の遮光性を持つ東レの“サマーシールド”を採用。コンパクトなサイズ感のため、日傘を差しにくい人混みでも使用できる。もちろん、日差しが気にならないときはうちわとしても。
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