カルチャー
「イタリア人の僕にとって、難しいことでした」 初めての日本で戸惑い 「大きなカルチャーショック」を受けたこととは
公開日:2025.07.20
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更新日:2025.07.20
日本外国人海外が見た日本人
イタリア人のミケーレ・パパーニョさん【写真:Hint-Pot編集部】
礼儀や思いやりの文化が深く根づいている日本。14年前に2日間だけ日本を訪れたことのあるイタリア人男性は、日本人の優しさに心を奪われたといいます。言葉は通じなかったものの、心を通わせることができたようです。その一方で、大きなカルチャーショックを受けたこともありました。いったい、何があったのでしょうか。
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2日間で知った日本の魅力
弟から人気漫画「進撃の巨人」を教えてもらったことがきっかけで、日本に興味を持ったという、イタリア人のミケーレ・パパーニョさん。さまざまな漫画やアニメにも触れ、実際に日本の日常を体験してみたくなったといいます。こうして、2011年に思い切って日本旅行を計画しました。
「手頃な価格の航空券がちょうど手に入ったので、2011年のある週末に2日間だけ日本へ行きました」
日本の生活には興味はあったものの、「僕は魚も海苔も食べないから、日本の食べ物にはそれほど惹かれませんでした」と日本食にはあまり関心がなかった様子のミケーレさん。しかし、「街はとても気に入りました」と語ります。
「日本人はみんなとても親切で優しかったです。僕は日本語をあまり話せず、日本人とは英語でも会話が少ししかできませんでした。共通言語がなかったにもかかわらず、それでも日本にすごく魅力を感じました」
「すぐに慣れました」
心に残る出来事もたくさんあったなか、少し戸惑ったこともあったようです。
「たくさんのことに感動したけれど、初対面で握手をしないことに大きなカルチャーショックを受けました。イタリア人の僕にとって、握手をしないことは難しいことでした。でも、すぐに慣れました」
イタリアでは、初対面の人とあいさつを交わす際に握手をするのが一般的で、日常でもビジネスシーンでも行われるマナーのひとつだそうです。一方、日本ではあいさつの際におじぎをするのが、相手への敬意を示す作法とされています。文化の違いに戸惑いながらも、ミケーレさんは日本人との時間を満喫できたようです。
たった2日間という短い時間でも、日本の良さと人の温かさをしっかり感じてくれたミケーレさん。また日本へ来たときには、新しい発見と出合えるといいですね。
(Hint-Pot編集部)
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