世界各地の海で調査や観測を行っている海洋地球研究船「みらい」が今年度で運用を終えるのを前にむつ市の母港に戻り、地元では最後の一般公開が行われました。

海洋地球研究船「みらい」は、全長128メートル余り、総トン数およそ8700トンの世界最大級の海洋観測船です。

日本初の原子力船「むつ」をディーゼルで動くように改造して作られた船で、28年前から世界各地の海で調査や観測を行ってきましたが老朽化に伴って今年度で運用を終えることになっています。

20日は、母港のむつ市の関根浜港で地元では最後の一般公開が行われました。

訪れた人たちは巨大なボール形の「ドップラーレーダー」について半径300キロメートルの雨雲を観測できることや、「みらい」の後継となる北極域研究船「みらい ※2」に搭載して引き続き使われることなど説明を受けていました。

むつ市の中学3年生の男子生徒は「大きい機械などがかっこいいと思いました。毎年見に来ていたので船がなくなってしまうのは悲しいです」と話していました。

海洋地球研究船「みらい」は、今後、北太平洋や北極海の観測などを行ったあと運用を終えるということです。
※実際はローマ数字の2です。

WACOCA: People, Life, Style.