カナダから来たシオさん【写真:Hint-Pot編集部】カナダから来たシオさん【写真:Hint-Pot編集部】

 都市部のにぎやかな街並みや自然豊かな地方など、さまざまな表情を持つ日本は、外国人観光客を魅了しています。一方で、日本ならではの事情に直面し、困惑することも。カナダから初めて日本を訪れた家族も、東京の観光スポットをめぐりながら、母国とは異なるルールに戸惑いを覚えたそうです。いったい、どのようなことに直面したのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

初体験の日本の酷暑 「本当に暑い」と苦笑い

 カナダのアルバータ州から、家族で日本を訪れたシオさん一家。夏休みを利用して、17日間の初めての日本旅行を楽しんでいます。

「(日本には)行ってみたいとは思っていた。それで夏休みなのもあって、来られた感じ」と話し、東京ではチームラボプラネッツ TOKYO DMMや東京スカイツリーをめぐりました。人の多さに驚きつつも、観光を満喫しています。

 一方で「自分が住んでいるエリアは、夏でも最高気温は25度くらい。だから日本のこの暑さは、うーん……まあひどいよね(苦笑)。本当に暑い」と、高温多湿の気候にうんざりした表情を浮かべました。

 日本特有の蒸し暑さに戸惑いながらも、これから富士山や京都、大阪、広島を訪れる予定だといいます。

交通ルールの違いに戸惑いも

 シオさんが日本で戸惑ったことのもうひとつに、交通ルールの違いもありました。

「みんな左側通行だよね。カナダでは右側通行だから、少し困惑する」

 日本の道路において、車両は左側通行ですが、左側通行を採用しているのは、イギリスやオーストラリアなど世界で53の国・地域に限られています。世界の約7割が右側通行を採用しており、それに伴い、歩行者も車両同様に右側を利用する習慣が根付いています。

 さらに、シオさんは「それに東京は人が多くて、ごみごみしているから余計にというのもあるかな」と続けます。

 東京都の人口密度は1平方キロメートルあたり約6324人で、シオさんの住むアルバータ州の州都エドモントンは同約1360人と、4倍以上の差が。日本の通勤時間帯の駅や観光地で、人の多さに圧倒される訪日観光客も少なくありません。

 母国とは異なる気候や交通ルールなどに戸惑いながらも、日本ならではの体験を楽しんでいる様子のシオさん。夏休みの素敵な思い出になるといいですね。

(Hint-Pot編集部)

WACOCA: People, Life, Style.