19日は「土用のうしの日」です。
「うなぎのまち」として知られる長野県岡谷市の飲食店はうなぎを食べて厳しい暑さを乗り切ろうという多くの人でにぎわいました。

かつてうなぎが豊富にとれた諏訪湖に面する岡谷市では古くからうなぎ料理が食べられ、多くの専門店が軒を連ねています。

「土用のうしの日」にあわせて諏訪湖のそばにある飲食店は、ふだんの3倍ほどのニホンウナギを仕入れ、従業員が朝から仕込みに追われました。

岡谷市では「さばき」は背開きの関東風、「焼き」は蒸さない関西風と、東西の文化が融合した独自の調理法が特徴で、午前11時半に店が開くとほぼ満席となり、訪れた人たちが焼きたてのうなぎを味わっていました。

訪れた人は「身が厚くてふっくらしています。おいしいうなぎを食べて酷暑を乗り切りたい」と話していました。

店によりますと、うなぎやコメの仕入れ価格が上がった影響で、ことしはうな重などのメニューを5%ほど値上げしたということです。

店主の今野利明さんは「値段が上がっても食べに来てもらえてありがたい。岡谷ならではのおいしいうなぎを味わってほしい」と話していました。

WACOCA: People, Life, Style.