ドイツ成長率、米関税30%で来年まで0.25%下押しも=IMK

独マクロ経済政策研究所(IMK)は7月16日、トランプ米大統領が計画している欧州連合(EU)への30%関税が実施されれば、今年と来年のドイツ経済成長率が現在の予想より約0.25%ポイント押し下げられる可能性があると予想した。2024年5月、デュッセルドルフで撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)

[ベルリン 16日 ロイター] – 独マクロ経済政策研究所(IMK)は16日、トランプ米大統領が計画している欧州連合(EU)への30%関税が実施されれば、今年と来年のドイツ経済成長率が現在の予想より約0.25%ポイント押し下げられる可能性があると予想した。

この計算に基づくと、今年がゼロ成長、来年は1.2%のプラス成長となる。トランプ氏は、貿易交渉が進展しなければ8月1日からEUからの輸入品に30%の関税を課すと表明している。

IMKはこれまで、2025年は第4・四半期から回復して成長率が0.2%となり、来年については公共投資と国防費の拡大で1.5%に上昇すると予想していた。

IMKは「計画されている公共投資の拡大を迅速に実施すれば、経済リスクは大幅に軽減される可能性がある」と指摘。

また、「米国の成長損失はドイツをはるかに上回るだろう」とした上で、米国は昨年まで、ドイツにとって約10%のシェアを占める最も重要な輸出市場だったと述べた。

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