EUの財政問題、共同債以外で解決を=独財務相

 7月17日、ドイツのクリングバイル財務相(写真)は、欧州連合(EU)は共同債を使わずに財政問題を解決すべきだと述べた。 7月16日、ドイツのルートビッヒスフェルデ で撮影(2025年 ロイター/Lisi Niesner)

[ダーバン(南アフリカ) 17日 ロイター] – ドイツのクリングバイル財務相は17日、欧州連合(EU)は共同債を使わずに財政問題を解決すべきだと述べた。

南アフリカのダーバンで開催中の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合間にロイターとのインタビューに応じた。

クリングバイル氏は、EUが過去数年間、共同債を発行してきたが、それは新型コロナウイルス禍という危機的状況での措置だったと指摘。

「全体としてEUの財政は共同債とは異なる政策で解決する必要がある。幸いなことに、われわれは今、そのような危機にはない」と述べた。

トランプ米大統領はEUに30%の関税を課すと警告しており、EUは8月1日の期限までに合意がまとまらない場合に備えて、経済的威圧をかける国に発動できる「反威圧措置(ACI)」を含め、対抗措置を検討している。

クリングバイル氏はこれについて「この問題は非常に長引いている」とし「8月1日までに解決策を見出したいと切望している」と発言。現時点では、米政府と共同の解決策を模索することに議論が集中していると述べた。

同氏は「それが、われわれの送っているメッセージだ」とした上で「だが安心してほしい。うまくいかない場合、準備はできている。われわれは団結し断固として対応する。欧州としての対応を示すだろう」と述べた。

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Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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