欧州、イランに核協議再開求める 進展なければ制裁復活と警告

フランス、英国、ドイツは17日、イランに対し、核開発計画を巡る協議を直ちに再開するよう求め、夏の終わりまでに具体的な措置が取られなければ、国連制裁を復活させると警告した。写真は2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[パリ 17日 ロイター] – フランス、英国、ドイツは17日、イランに対し、核開発計画を巡る協議を直ちに再開するよう求め、夏の終わりまでに具体的な措置が取られなければ、国連制裁を復活させると警告した。

3カ国の外相は欧州連合(EU)の外交政策責任者とともに、イランのアラグチ外相と電話会談を行った。会談はイスラエルと米国が6月中旬にイランの核開発プログラムに対して空爆を実施して以来初めてとなる。

フランスの外交筋によると、外相らはイランに対し、「検証可能で永続的な」核合意を達成するための外交努力を直ちに再開するよう求めた。

また、夏の終わりまでに合意に向けた具体的な進展がなければ、対イラン制裁を復活させる「スナップバック」メカニズムを使う決意を改めて表明したという。

この外交筋は、具体的な進展がどのようなものかについて詳しくは語らなかった。

空爆以来、国際原子力機関(IAEA)の査察官はイランを離れている。イランは外交に前向きな姿勢を示唆しているが、米国との第6回核協議が近く再開される兆候はない。

仮に協議が再開されたとしても、欧州諸国が最終期限としている8月末までに包括的合意に達することは特にイランの核開発計画を評価する査察官が現地にいない中、非現実的だと外交官らは指摘する。

欧州の外交官2人は、イランと近く協議を行う可能性を視野に入れ、今後数日のうちに米国と戦略を調整したいと述べた。

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