S&Pグローバル・レーティングは7月17日、日本製鉄の長期発行体格付けを「BBB+」から「BBB」に引き下げたと発表した。1月29日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[東京 17日 ロイター] – S&Pグローバル・レーティングは17日、日本製鉄(5401.T), opens new tabの長期発行体格付けを「BBB+」から「BBB」に引き下げたと発表した。アウトルックは「ネガティブ」。
格下げの理由としてS&Pは、USスチール買収で日本製鉄の主要キャッシュフロー指標が大きく悪化するとしている。買収資金の一部を劣後ローンで調達することで財務負担はやや軽減されるが、買収による有利子負債増や業績悪化により、26年3月期の有利子負債の対EBITDA(償却前営業利益)倍率は4倍を超える水準に悪化すると予想している。
また、厳しい事業環境が続く中で、USスチール買収の負担に加え、重い設備投資負担が継続するため、主要財務指標の回復が遅れる可能性が3分の1以上あるとの見方から、アウトルックも「ネガティブ」とした。
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