大規模なコンサートができる会場に限りがあることから開催が限定されるいわゆる「広島飛ばし」が課題となる中、広島県は、「広島グリーンアリーナ」について、コンサートなどで利用する際の制限を緩和する方針案をまとめました。

県立の広島グリーンアリーナは、スポーツの拠点として整備されたことから、県の運用方針で、コンサートなど入場料がかかるスポーツ以外のイベントは、利用を、原則として開館日数の10%までとするなどの制限が設けられています。

一方、いわゆる「広島飛ばし」が課題となる中、コンサートなどをより多く開催できるよう求める声が出ていたことなどを踏まえ、県は新たな運用方針の案をまとめました。

それによりますと、▽開館日数の10%までとしている制限は、土日や祝日に限定し、平日はこうした制限から外すとしています。

また、コンサートなどで利用するため、興行主が1年以上前からアリーナを予約するためには、期間が3日以上で3000人以上の集客が見込めるなどの条件を満たす必要がありますが、より短い期間でも同じ程度の集客が見込める場合は予約できるようにすることも検討するとしています。

県はこうした運用方針案について、来月にかけてパブリックコメントを募り、大きな反対がなければことし10月から適用したいとしています。

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