欧州企業の第２・四半期決算は、「トランプ関税」を巡る混乱が影響し減収減益となりそうだ。写真は独フランクフルトの日没の景色。２０２０年４月に撮影（２０２５年 ロイター／Kai Pfaffenbach）
［１５日 ロイター］ – 欧州企業の第２・四半期決算は、「トランプ関税」を巡る混乱が影響し減収減益となりそうだ。
ＬＳＥＧによると、欧州企業の第２・四半期平均利益のアナリストの予想は前年同期比０．７％減。前週時点（０．２％減）から見通しが悪化した。売上高予想は３．０％減で、前週と同じだった。
２４年第２・四半期は売上高が０．８％減った一方、利益は３．０％伸びていた。
Expectations of Q2 2025 earnings year-on-year growth rate
トランプ氏は前週、８月１日以降に欧州連合（ＥＵ）加盟国からの輸入品に３０％の関税を課すと脅した。
今週はスイスの大手製薬メーカーのノバルティス(NOVN.S), opens new tabとスウェーデンの乗車メーカーのボルボ・カー(NOVN.S), opens new tabが第２・四半期決算を発表するＳＴＯＸＸ欧州６００種指数の構成銘柄で第２・四半期に利益を最も大きく延ばしたのはアイルランドとポーランドの企業で、平均でそれぞれ８８．６％増、６７．３％増だったと見込まれている。
一方、ノルウェーとオーストリアの企業はそれぞれ１９．４％減、８．２％減だったと予想されている。
ＳＴＯＸＸ欧州６００種指数は１５日の終値時点で、今年に入ってから約７．４％上昇している。
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