米国株式市場=ダウ436ドル安、CPIや銀行決算受け ナスダックは連日最高値

米国株式市場では、消費者物価指数(CPI)や銀行決算を受けてダウ工業株30種とS&P総合500種が反落して取引を終えた。2019年9月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[15日 ロイター] – 米国株式市場では、消費者物価指数(CPI)や銀行決算を受けてダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabが反落して取引を終えた。一方、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの上昇に支えられ、前日に続き過去最高値を更新した。

ナスダックの最高値更新は過去5営業日で4回目、6月27日以降では8回目。

エヌビディアは4%高。人工知能(AI)半導体「H20」の中国向け販売を再開すると発表したことを好感した。 もっと見る これを受け、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabとスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI.O), opens new tabもともに6.4%超上昇した。フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは1.3%上昇して1年ぶり高値、S&P情報技術指数(.SPLRCT), opens new tabも1.3%高で過去最高値を付けた。米労働省の労働統計局(BLS)が発表した6月のCPIは前月比0.3%上昇し、前月の0.1%上昇から加速、1月以来の大幅な上昇となった。トランプ米政権の関税措置がインフレに影響し始めていることが示唆された。ただ。基調インフレ率は緩やかに推移した。 もっと見る

コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのシニア投資調査アナリスト、ロブ・スワンケ氏はCPI統計について「関税が経済に波及し始めているという印象を与える」とした上で、「決算シーズンが進むにつれて、関税引き上げの影響に企業がどう対処しているか、より具体的な情報が明らかになるだろう」と述べた。

第2・四半期決算を発表した銀行株は不安定な値動きとなった。JPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tabは2025年の純金利収入(NII)見通しを上方修正したものの、株価は0.7%下落。ウェルズ・ファーゴ(WFC.N), opens new tabも増益を発表したが、5.5%安となった。 もっと見る 一方、シティグループ(C.N), opens new tabは3.7%上昇し、世界的な金融危機以来の高値で終了。第2・四半期決算が25%増益となったことを好感した。 もっと見る

米取引所の合算出来高は168億2000万株。直近20営業日の平均は175億5000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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