オーストラリアのアルバニージー首相は15日、中国との関係を重視しており、「冷静かつ一貫した」姿勢で中国にアプローチしていくと、北京での習近平国家主席との会談の冒頭で表明した。

  アルバニージー氏は「われわれとこの地域の安定および繁栄にとって重要な問題について、直接対話を行うことが大切だ」と述べた上で、これまで合意してきたように「対話こそがわれわれの関係の中心にあるべきだ」と指摘した。発言の様子はテレビ中継された。

  アルバニージー氏は中国との経済面での強固なつながりをさらに深める一方で、政治および安全保障上の懸案にも対応するため、6日間にわたり中国を訪れている。

  習氏は新型コロナウイルス流行時に中国が豪州に対し発動した報復的な貿易措置や、両国間の対話が停滞していた時期に言及。「中豪関係は困難を乗り越え、回復の軌道に乗り、両国民に実質的な利益をもたらした」とアルバニージー氏に伝えた。

  習氏は「ここから得られる最も重要な教訓は、対等な扱い、違いを認めつつ共通点を追求する姿勢、そして互恵的な協力への取り組みが、両国の根本的利益に資するということだ」とも話した。

  アルバニージー氏率いる労働党政権が2022年に発足して以降、豪中関係は徐々に改善された。同氏は23年に中国を訪れており、今回が首相として2度目の訪中となる。

A constructive meeting today with President Xi.

Australia’s relationship with China is important – for our economy, our security, and the stability of our region. pic.twitter.com/ln5Mp13328

— Anthony Albanese (@AlboMP) July 15, 2025

原題:Australia PM Will Approach China Ties in Calm, Consistent Manner (抜粋)

 

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