フランスから来た(左から)ジャンミシェルさんとセリーナさん【写真:Hint-Pot編集部】フランスから来た(左から)ジャンミシェルさんとセリーナさん【写真:Hint-Pot編集部】

 伝統的な文化や世界的に評価の高い日本食だけでなく、豊かな自然と四季折々の景色が楽しめる日本は、多くの訪日観光客を魅了しています。初めて日本を訪れたフランス人夫妻は、旅の序盤に日本を代表する観光スポットの富士山へ向かうそう。そんなふたりにとって、日本の夏の暑さはどう感じられたのでしょうか。

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「準備してきたから、たぶん登れる」 富士山へ向かうフランス人夫妻

 フランス南部からやってきた、ジャンミシェルさんとセリーナさん夫妻。日本を訪れるのは今回が初めてです。東京のほかに富士山や箱根、京都、大阪、広島の宮島を15日間でめぐる予定だといいます。

「夫が日本文化に興味があったから来たの」と微笑むセリーナさん。この日は、バスで都内から富士山へ向かうところでした。

「準備してきたから、たぶん登れると思っているんだけど(笑)」

 大きな登山用の荷物を足元に置き、ふたりは準備万端といった様子です。

「思ってたよりははるかにいい」 日本の夏に安堵

 高温多湿な日本の夏は、訪日外国人の多くが母国より過ごしにくいと感じているといわれるほど過酷です。日本の暑さについて、ふたりはどう思っているのでしょうか。

「フランスも今はすごく暑いの。ただ、私たちの住むエリアはこんなに湿度が高くない」

 ヨーロッパは記録的な熱波に見舞われ、各地で最高気温40度以上の日が続きました。フランスでは、なんと1900年の観測開始以来、2番目に暑い6月に。

 そんな猛暑のフランスから来たものの、湿度は日本のほうが高く、暑さの質の違いを感じているようです。ちなみに、セリーナさんたちの住む南仏の夏の湿度は30%程度なのだとか。

「正直、日本の暑さはもっと不快かと思っていたけど、思っていたよりははるかにいい。もっともっと最悪かと思っていた」

 準備万端なふたりは事前に日本の気候も調べて、過酷な暑さを覚悟してきたようですが、いい意味で期待を裏切られた形かもしれません。

 意気揚々と富士山行きのバスに乗り込んだふたり。素敵な日本旅行の思い出ができるといいですね。

(Hint-Pot編集部)

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