インド6月卸売物価指数、前年比-0.13% 19カ月ぶりの低下

 インド政府が14日発表した6月の卸売物価指数は、前年同月比0.13%低下した。食品や基礎鉱物、鉱物油、エネルギーなどの価格が下落し、19カ月ぶりの低下となった。写真はインド・アーメダバードの市場で2023年8月撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)

[ニューデリー 14日 ロイター] – インド政府が14日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.10%上昇と、食品価格下落の持続を背景に6年超ぶりの低い伸びとなった。インド準備銀行(中央銀行)の許容範囲の下限に近づき、追加利下げ観測が高まった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.5%上昇。前月は2.82%上昇だった。

十分な降雨量により農産物の生産が伸びたため、食品価格は今年のインフレ鈍化の主な要因となっている。

小売物価指数のほぼ半分を占める食品は1.06%低下し、前月の0.99%上昇から反転した。

野菜価格は前年同月比19%下落し、下落幅は5月の13.7%を上回った。

HDFC銀行のエコノミスト、サクシ・グプタ氏は「6月のCPIは食品価格下落を背景に一段と低下した」と述べた。

インド統計局(NSO)は、6月の総合インフレ率と食品インフレ率は2019年1月以来の低水準だったと発表した。

中銀は、インフレ率が3四半期連続で2%を下回ったり、6%を超えたりしないよう、対応が義務付けられている。

穀物価格は前年比3.73%上昇し、伸びは5月の4.77%から減速。豆類は11.76%下落し、5月の8.22%を上回るマイナスとなった。

The line chart shows India's retail and food inflation for June 2025The line chart shows India’s retail and food inflation for June 2025The heat map shows the inflation of various components of India's retail inflation coloured based on the the central bank's inflation target range of 2% to 6%.The heat map shows the inflation of various components of India’s retail inflation coloured based on the the central bank’s inflation target range of 2% to 6%.

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