米国株式市場=小反発、ナスダック最高値 決算シーズン・経済指標に注目

米国株式市場は小反発して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] – 米国株式市場は小反発して取引を終えた。トランプ米大統領による欧州連合(EU)などへの関税表明には反応薄で、週内に発表される経済指標や決算シーズン開始に注目が集まっている。
トランプ氏は12日、メキシコと欧州連合(EU)に8月1日から30%の関税を適用すると発表。EUは米国に対する対抗措置の停止期間を8月上旬まで延長し、交渉による解決を引き続き目指す方針を明らかにした。ホワイトハウスはEU、カナダ、メキシコとの交渉は続いていると述べた。
トランプ氏による関税の警告にもかかわらず、市場はここ数週間、好調に推移している。ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは過去最高値でこの日の取引を終え、6月27日以降7回目の最高値更新となった。

グレンミードの投資戦略・調査責任者ジェイソン・プライド氏は、当初はトランプ政権の関税政策が米経済に打撃を与えると懸念されたが、これまでに発表された関税は大統領の看板経済政策を盛り込んだ法案の成立によっておおむね相殺される見込みのため、市場は景気見通しについて自信を深め始めていると指摘した。

トランプ氏の政策がどのように影響しているかを示す兆候は、今週発表の経済指標などで明らかになる見通しだ。

第2・四半期決算シーズンは15日に始まり、複数の米銀大手が決算を公表する。15日には6月の米消費者物価指数(CPI)も発表される。

S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11セクターではエネルギー(.SPNY), opens new tabが1.2%安。トランプ氏がロシアから原油などを輸入する第三国に「二次制裁」を科す可能性があると表明したことを受け、原油価格が下落した。一方、大半のセクターはプラス圏で取引を終え、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabが上げを主導。17日に決算を発表するネットフリックス(NFLX.O), opens new tabや、「スーパーマン」新作が週末の北米興行収入でトップに立ったワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD.O), opens new tabに買いが入った。暗号資産(仮想通貨)ビットコインが初めて12万ドルを突破したことを受けて関連株が買われ、コインベース(COIN.O), opens new tabが1.8%、マイクロストラテジー(MSTR.O), opens new tabが3.8%、それぞれ上昇した。

米取引所の合算出来高は154億3000万株。直近20営業日の平均は176億2000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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