『THRILLER BEACH BREWERY』の3種飲み比べ1100円。この日は、左からゴクゴク飲める「大漁エール」、やわらかな口当たりの「極東マリブ」、華やかな香りの「波と香りのセッション」をチョイス
朝市を後にして、ビール好きの妻の希望で『THRILLER BEACH BREWERY』へ向かう。醸造所兼タップルームは、白を基調に木製の家具や観葉植物を配した、居心地のよい空間だ。看板銘柄「大漁エール」のドラフトを注文した妻がひと口飲んで、「軽やかで香りがすっと鼻に抜けておいしい!」と喜ぶ。
「勝浦をイメージし、どこか海風を感じるビールをめざしました」と話す、代表の笠倉大二郎(かさくらだいじろう)さん。工業系のメーカーを退社してブルワリーを立ち上げ、東京と勝浦の二地域居住を続けている。サーフィンが趣味で、20年以上も週末は近くの海に通っていたそう。
「ここは、かつては映画館や遊技場だった場所です。勝浦に寄港した船から降りた船員たちが娯楽を楽しむ場としてにぎわっていました。勝浦は昔から多くの人が行き交う土地であり、だから多様な人がいる。大多喜町やいすみ市など近隣にはチーズやジビエなど特色ある生産者が多く、彼らとつながりが生まれるのも楽しい。うちでもその一部をフードとして提供しています」
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