
米財務省が11日発表した6月の財政収支は270億ドルの黒字となった。写真はロサンゼルス港で8日撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)
[ワシントン 11日 ロイター] – 米財務省が11日発表した6月の財政収支は270億ドルの黒字となった。トランプ大統領の関税措置により、同月の関税の総収入が過去最高の272億ドルを記録したことが背景。
過去3カ月間、増加傾向にある関税収入により、6月の歳入は前年同月比13%(600億ドル)増の5260億ドルと、同月としては過去最高を記録。一方、歳出は7%(380億ドル)減の4990億ドルとなった。
2025会計年度(24年10月─25年9月)の6月までの累計では、関税収入は年間ベースで初めて1000億ドルを超えた。グロスベースでは過去最高の1133億ドル、ネットベースでは1080億ドル。
ただ、25会計年度の累計の財政赤字は5%(640億ドル)増の1兆3370億ドル。医療費、社会保障費、国防費、債務の利払いの増加が背景。
歳入は7%(2540億ドル)増の4兆0080億ドル、歳出は6%(3180億ドル)増の5兆3460億ドルと、ともに過去最高を記録した。
ベセント米財務長官はⅩの投稿で、この結果は米国がトランプ大統領の関税政策から「利益を得ている」ことを示していると指摘。
「トランプ大統領が我が国の経済主権を取り戻すために懸命に努力する中、本日の財務省声明は、記録的な関税率を示しており、しかもインフレは発生していない!」と述べた。
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