かつての一乗谷には、1万人以上の人が暮らしていたといいます。道があり、家があり、市が立ち、町としての形がありました。
一乗谷朝倉氏遺跡の唐門
今回の発見は、ここが単なる山の中ではなかったこと――
外の世界としっかりつながった場所だったことを、静かに語っています。
タイで作られた鉛が、船に乗って海を越え、いくつもの港を経て、この地に届いた。
その旅路を思うと、今もどこか、あたたかい手の感触が残っているような気がしてきます。
一乗谷を訪ねることがあれば、土の下から顔を出したその鉛のことを、ちょっと思い出してみてください。
500年前、この町はすでに、海の向こうとつながっていたのです。
参考記事:「朝倉氏遺跡で出土 鉛地金はタイ産 共同研究「軍事、経済力の高さ示す」」中日新聞(2025年7月6日付)
アクセス
一乗谷朝倉氏遺跡
所在:福井県福井市城戸ノ内町28-37
■ 電車
JR福井駅から越美北線(九頭竜線)に乗車(約15分)
「一乗谷駅」下車
駅から遺跡の中心部まで徒歩約15分
駅から博物館までは徒歩約3分
■ バス
京福バス「福井駅西口」5番のりばから62系統(一乗谷東郷線)に乗車(約25分)
「復原町並」バス停下車すぐ
朝倉・永平寺ダイレクトバス
「福井駅東口」1番のりばから乗車(約16分)
「復原町並」バス停下車すぐ
土日祝限定の観光バス
「はぴバス」運行あり
遺跡内周遊バス「唐門号」運行(4月~11月の土日祝のみ)
■ 自動車
北陸自動車道「福井IC」から国道158号線を大野方面へ約10分
東海北陸自動車道「白鳥西IC」から国道158号線を福井方面へ約60分
専用駐車場あり(無料)
普通車:約140~200台
大型バス:10台まで駐車可能
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