
スペインの観光業界団体エクセルトゥールは10日、今夏は観光部門の売上の伸びが急激に鈍化するとの予想を示した。写真は昨年4月、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアで撮影(2025年 ロイター/Borja Suarez)
[マドリード 10日 ロイター] – スペインの観光業界団体エクセルトゥールは10日、今夏は観光部門の売上の伸びが急激に鈍化するとの予想を示した。米国との関税交渉を巡る不透明感が世界的な消費支出抑制につながる恐れがあるためだが、それでも観光客数は過去最高になると見込まれている。
スペインは観光客数が世界第2位の観光大国。今年は最盛期となる第3・四半期のホテル、航空会社、レストランなどの売上高が前年比2.7%増になる見通し。前年同期の6.3%増、第2・四半期の4.5%増から伸びが鈍化するとみられている。
国別ではドイツとフランスからの観光客が減少する一方、英国、米国、日本、中国からの海外旅行者数の伸びは鈍化するとしても増加が続く見通しという。
エクセルトゥールのバイスプレジデント、オスカル・ペレリ氏は、2024年末以降は為替の影響で米国からの伸びが減速しており、その傾向は年内いっぱい続くと予想。
「一方、欧州の人々が域内での滞在や旅行を好んでいるほか、アジアの人々が米国以外の目的地を探しており、欧州旅行を選ぶ人が増加している」と述べた。
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