アングル:対ブラジル関税、ツケは米消費者に コーヒーやオレンジジュース高騰

 米国でコーヒーやオレンジジュースをはじめとするさまざまな食品が高騰し、消費者を直撃する――。トランプ米大統領が、ブラジルからの全輸入品に8月1日から50%の関税を課すと表明したことを受け、取引業者や専門家からは10日、こうした見方が聞かれた。写真はブラジル・グアシュペのコーヒー農園。2月17日撮影(2025年 ロイター/Carla Carniel)

[ロンドン/ニューヨーク 10日 ロイター] – 米国でコーヒーやオレンジジュースをはじめとするさまざまな食品が高騰し、消費者を直撃する――。トランプ米大統領が、ブラジルからの全輸入品に8月1日から50%の関税を課すと表明したことを受け、取引業者や専門家からは10日、こうした見方が聞かれた。

ブラジルのコーヒー輸出団体によると、世界で最も多くコーヒーが消費されている米国の消費量の約3分の1はブラジル産で、昨年の米国向け出荷量は814万袋(1袋=60キロ)と、前年比30%余り増加した。

ただトランプ氏の予告通り8月1日に50%の関税が発動されれば、ブラジルから米国へのコーヒー輸出はストップすると予想されている。

米西部カリフォルニア州でコーヒー取引の仲介やコンサルティングに従事するマイケル・ナゲント氏は「この規模の関税では取引をやめるしかなくなる。ブラジルの輸出業者も、米国の焙煎事業者も(負担を)吸収できないだろう。重要な点は、ブラジルはコーヒーをどこか別の国・地域に売り、米国はコロンビアやホンジュラス、ペルー、ベトナムなどから買うことになるものの、ブラジルと同じ量ないし同じ価格では買えないということだ」と述べた。

世界的な大手商社のブラジル担当責任者は「50%の関税でブラジル産コーヒーを米国に販売することに経済合理性があるとは思えない。これから事態がどうなるかだが、それは非常に複雑な状況だろう」と語った。

米国の焙煎事業者に直接販売しているブラジルの生産者パウロ・アルメリン氏は、関税が発動されれば、顧客は購入代金を支払えなくなると話す。

アルメリン氏によると、今年の出荷交渉も昨年のコーヒー価格が70%上昇したことで既に難しくなっていた。

「(米国以外の)別の市場、例えばドイツなどに目を向けなければならないだろう」という。

一方、米国で販売されるオレンジジュースの半分強もブラジル産だ。

米国国内では国内消費量のごく一部しか生産していないし、オレンジジュースは国内生産の急激な減少で輸入依存度が高まっている。

米農務省は今年公表した報告書で、2024/25年度の国内オレンジ収穫量はが8年ぶりの低水準に落ち込み、オレンジジュース生産量は過去最低に沈むと予想した。

ブラジルから米国へはこのほかにも砂糖、木製品、石油なども輸出されている。

ルラ大統領は10日、米国に対する対抗措置を示唆。「世界貿易機関(WTO)に提訴することも、国際調査を提案することも、説明を求めることもできる」とし、「米国がブラジルに50%の関税を課す場合、ブラジルも米国に対し50%の関税を課す」と地元メディアに語った。Shows rising coffee pricesShows rising coffee prices

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An award nominated Reuters reporter with experience working on high profile, agenda setting
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Covers agricultural commodities and biofuels, including production, trade and transportation, based in New York. Former Brazil correspondent and climate/environment reporter. Brazilian, holds a Bachelor of Journalism degree and has done post-graduate studies in Environmental Reporting from Germany’s InWent Institute and Foreign Policy and International Political Economy from Harvard University. Avid soccer and tennis player.

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