石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは、10月からさらなる供給拡大を休止する方向で協議している。事情に詳しい参加国代表らが明らかにした。

  情報が非公開だとして匿名を条件に述べた同代表らによると、協議はまだ初期段階で、正式な決定は下されていないものの、OPECプラスは、停止していた日量220万バレルの供給を9月に完全に回復させる暫定的な計画をすでにまとめている。その一環で、9月分として最後に日量55万バレルの生産引き上げを実施する見通しだ。

  数年にわたる供給制限を続けてきたOPECプラスは、今年に入り生産量の引き上げに踏み切った。これを受け、原油価格はここ数カ月、売り圧力にさられている。

  中国の需要減退と米国の供給急増により、供給過剰の兆しが強まる中、OPECプラスがこれ以上の供給拡大を控えたとしても、原油相場はなおも弱含む可能性がある。供給拡大の休止計画が報じられた後の原油先物は売りが優勢となった

  OPECプラスの主要加盟国の間では、9月以降も増産を続ければ価格はさらに下落するとの懸念が強まっていると、代表の1人が語った。

  国際エネルギー機関(IEA)によれば、在庫は日量100万バレルのペースで積み上がっており、世界市場は第4四半期に世界消費量の1.5%に相当する供給過剰に直面する見通しだ。

関連記事:原油価格が下落、OPECプラスが8月供給拡大加速で合意 (1)

原題:OPEC+ Discussing Pause to Output Hikes After Next Increase (2)

(抜粋)

(詳細を加えて更新します)

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