国の登録有形文化財にも指定されている高知県土佐清水市の海中展望塔「足摺海底館」が、漏水が見つかったことから先月から臨時休館していて、来月の営業再開を目指して安全確認を行っています。

土佐清水市竜串にある足摺海底館は、1972年に開館した中国・四国地方で唯一の海中展望塔で、開館から50年を迎えた2022年に国の登録有形文化財に指定されました。

施設を運営する高知県観光開発公社によりますと先月26日の午前8時半ごろ、海面から7メートルの深さにある海中展望室の床が3センチから4センチほど水につかっているのを職員が見つけ、臨時休館の措置を執りました。

メンテナンス業者が海に潜って調べたところ、展望室の西側の壁に直径5ミリほどの穴が開いて海水が入り込んだことがわかり、穴をふさいで漏水は解消したということです。

今月下旬に改めて安全面での問題が無いかどうか調査を行い、来月中旬の営業再開を目指すことにしています。

高知県観光開発公社は「安全性に問題が無いことは先日の調査で確認できたが、設備が老朽化しているため改めて調査することにした。安全を第一に営業再開に向けて取り組んでいきたい」と話しています。

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