8日、肝付町から打ち上げられる予定だった小型観測ロケットについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は上空の観測条件が整わなかったとして、打ち上げを延期すると発表しました。

JAXAの小型観測ロケット「S−310」46号機は、8日、肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定でした。

しかし、JAXAは、8日、上空の観測条件が整わなかったとして打ち上げを延期し、来月末までの期間で新しい打ち上げの日程を決めることにしました。

今回の打ち上げでは、上空100キロ付近にある「電離圏」の中でも特に「スポラディックE層」と呼ばれる領域の大気中の磁場や電場、それに大気の性質などを観測をする予定でした。

搭載している7つの観測機器で「スポラディックE層」の大気の組成や金属イオンの密度などを直接計測して、この層が形成される過程の解明を目指していて、JAXAは、準備が整い次第打ち上げたいとしています。

WACOCA: People, Life, Style.