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2025年07月09日(水)8:46 am
記事要約
・フェルスタッペンがシミュレーターでメルセデスを使用し話題に
・去就問題が再燃し、メルセデス移籍説にも現実味が増す状況
・マルコは「契約条項は発動されていない」と残留の可能性を示唆
■フェルスタッペンの去就問題、今週もF1界を揺るがす中心に
今季のF1界では、マックス・フェルスタッペンの将来が再び大きな注目を集めている。
レッドブルはF1イギリスGPで希望と失望の両方を味わった。予選ではフェルスタッペンがポールポジションを獲得するも、決勝では滑りやすいコンディションに苦しみ、苦戦を強いられた。
オランダの有力紙『デ・リンブルガー』によると、揺れるチームの最前線にいるのは、クリスチャン・ホーナー代表だという。
「間違いなく、ホーナーはチームオーナーのマーク・マテシッツおよびチャルーム・ユーウィッタヤーの不満に直面することになるだろう」と同紙は報じている。両オーナーは最新のアップグレードによって大きな前進があると約束されていたとされる。
技術的・人事的な問題が明らかになる中、ホーナー代表は再びその地位を失うリスクにさらされており、フェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性も浮上している。
ドイツメディア『Sport1』は、ホーナーとマックスの父ヨス・フェルスタッペンとの間に新たな衝突があったとも伝えている。
■「フェルスタッペンは少し距離を置いている」とラルフ・シューマッハ
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、27歳のフェルスタッペンの態度に変化を感じていると『Skyドイツ』で語った。
「彼は以前よりも少し距離を置いているように見える。予選の結果は良かったが、レッドブルがもう以前のように強くないことを彼自身が強く実感し始めています」
同じくオランダのジャーナリスト、エリック・ファン・ハーレンも「舞台裏ではホーナーへの圧力が高まっています」と述べている。
元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースも同調する。
「フェルスタッペンはレッドブルにとって最大の資産だ。彼なしではチームはもはや成り立たないと言ってもいい。もしマックスがチームを去れば、ホーナーが残る理由はない」とアルバースは語り、2026年以降の去就について、フェルスタッペンは今後2週間以内に決断するだろうと見ている。
■バーチャル世界での“シルバー・アロー”が話題に
eスポーツのファンの間では、フェルスタッペンがF1イギリスGPの週末に配信したシミュレーターで、シルバーのメルセデスを操っていたことも話題になっている。
これについてレッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、オーストリア紙『Osterreich』に次のように答えた。
「その話は聞いていないよ。でも、なぜダメなんだ?リアルでもマックスはアストンマーティン、フェラーリ、アウディにも乗っている。だからメルセデスだって構わない」
■「彼の個性はメルセデスには合わない?」
一部では、フェルスタッペンがレッドブルに残留する最大の理由は、彼の自由度の高さと、それに合ったチーム文化だという声もある。
オランダの著名スポーツマーケター、ボブ・ファン・オースターホウトは『Formule 1』誌でこう語っている。
「性格や個性の面で、マックスはメルセデスに合わない。だが、だからこそ合うとも言える。“正反対のものが惹かれ合う”ということだ」
■マルコ「契約条項は発動されていない」
マルコは、フェルスタッペンが2026年からメルセデスと契約を結ぶことはできないという従来の見解を改めて示した。
「その通りです。現時点で彼の契約にある成績関連の解除条項は発動されていません」と語る。
また、スパで投入予定の最終アップグレードによって、フェルスタッペンが再びポール争い・優勝争いに絡める可能性もあると期待を示した。
「そうですね。ただし、タイトル争いはもう終わっています。ノリスは2戦連続で素晴らしいレースをして見事な復活を遂げました。現在はノリスとピアストリの一騎打ちになっています。」
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