トランプ米大統領は8日、今後発表予定のセクター別関税の一環として、銅に50%の関税を課す方針だと明らかにした。米国外で生産された医薬品への関税については、製薬メーカーに少なくとも1年の猶予期間を設ける可能性があるとも述べた。

  トランプ氏は同日開いた閣議の場で、医薬品、半導体、金属といった特定セクターを対象とする関税を導入する計画に変わりはないと記者団に説明した。

  銅に対する関税率について記者から質問され、「銅には50%の関税を賦課するつもりだ」と答えた。これを受けて、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物価格は一時17%上昇。日中の上昇率としては少なくとも1988年以来の大きさを記録した。

  ラトニック商務長官は閣議後にCNBCのインタビューに応じ、銅に関する調査はすでに完了しており、関税は「7月末、もしくは8月1日に導入される可能性が高い」との見通しを示した。

  「銅については調査を終えた」とは述べ、「報告書は大統領に提出されており、大統領は市場調査に基づき、銅関税を設定する権限を有していることを認識している」と語った。

  トランプ氏はまた、医薬品メーカーに対して、関税導入までに米国内に生産拠点を移転するための猶予期間を設ける意向も表明。「およそ1年から1年半の猶予を与える」とし、「それ以降は、医薬品を国外から米国に持ち込む場合、200%といった極めて高水準の関税を課す。一定の期間を与えるが、その間に体制を整える必要がある」と述べた。

  米国株式市場では、医薬品株指数が約0.7%上昇して終了。トランプ氏の発言を受けてマイナス圏に沈む場面もあった。イーライリリーは0.6%、メルクは0.6%、ファイザーは1.5%いずれも値上がりして終えた。

  トランプ氏はすでに、銅や医薬品などの輸入が国家安全保障を脅かしているとして、通商拡大法232条に基づく調査の開始を発表している。これらの調査が完了次第、関税措置に踏み切る見通しだ。

  今回の動きは、トランプ氏が貿易相手国・地域と進めている上乗せ関税に関する交渉とは別だ。これに先立ち、トランプ氏は8月1日の上乗せ関税の発動期限について、延長は認めないと表明していた。

関連記事:8月1日の米上乗せ関税期限、延長は認めないとトランプ氏表明 (2)

原題:Trump Plans 50% Copper Tariff, Will Wait Year on Drug Duties (2)(抜粋)

 

(医薬品銘柄の動きを追加して更新します)

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