世界のコーヒー取引量の約3割を輸出しているブラジルが増産を図り、苗木の植樹を大規模に進めている。
商品取引会社ルイ・ドレフュスによれば、新たな植樹と収穫効率の改善により、向こう10年間でブラジルのコーヒー生産量は累計で2300万袋(1袋60キログラム)増加する見通しだ。その結果、昨年4600万袋強だったコーヒー豆の輸出量もさらに増える可能性がある。
ストーンXの集計データによると、ブラジルは今年に入ってロブスタ種の苗木を計3億本植樹している。通常、コーヒーの木は本格的な収穫までに3年を要するが、この植樹により将来的に年間生産量が200万袋増加する可能性がある。
ルイ・ドレフュスのコーヒー調査責任者チャールズ・キアポリーノ氏はサンパウロ州カンピーナスで開かれた会議で、「ブラジルは土地に余裕があり、持続可能な形でコーヒーを生産できる国だ」と語った。

ここ数年、主要なコーヒー生産国での霜害や干ばつにより世界的に在庫が大幅に減少する中で、今回のブラジルの動きは明るい兆しとなった。増産は価格の上昇圧力を和らげる可能性がある。最近は下落傾向にあるものの、アラビカ種とロブスタ種の先物価格は依然として歴史的な高水準にある。
新たに植樹された苗木の大半は、インスタントコーヒーやエスプレッソなどに適したロブスタ種だ。過去2年間でロブスタ種の先物価格が約40%高騰し、生産者の収入を押し上げたことが背景にある。
ブラジルのこうした動きは、インドネシアや中国などアジア諸国を中心にロブスタ種の需要拡大が見込まれる中で進んでいる。これらの国々ではコーヒーを飲む習慣が広がりつつあり、インスタントコーヒーの人気も高まっている。
ただ、急激な増産にはリスクもある。 ストーンXの中南米部門プレジデント、オスカー・シャップス氏は「今、植樹している苗木が実をつける3年後」には供給過剰ショックが起きるかもしれないと指摘した。
原題:Brazil Coffee Growers Plant More Trees in Bid to Boost Output(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.