メルセデス・ベンツグループは7日、4-6月期(第2四半期)の自動車販売台数が前年同期比9%減の45万3700台だったと発表した。米国のトランプ大統領による関税を発端とする貿易摩擦が、米国や中国での需要を押し下げたことが響いた。
メルセデスの販売台数は米国で12%、中国で19%減少した。米中いずれも同社にとって重要市場だが、関税の影響を受けている。
減少にもかかわらず、メルセデスの株価は7日のドイツ株式市場でわずかに上昇している。ウォーバーグのアナリスト、マークルネ・トン氏は、販売台数が1-3月期(第1四半期)からやや改善し、メルセデスの見通しをやや上回った点を指摘した。
販売台数の減少は、メルセデスへの貿易摩擦の影響が増していることの表れだ。特に、米国で生産している中国向け自動車は打撃が大きい。アラバマ州タスカルーサ工場で生産される「GLS」や「GLE」などの大型多目的スポーツ車(SUV)モデルは中国に輸出されているが、米国が中国製品への関税を引き上げたことを受け、中国は米国製SUVに10%の報復関税を課し、需要を一段と押し下げている。
中国市場での欧米自動車メーカーの構造的な後退は、関税によってさらに悪化している。比亜迪(BYD)をはじめ中国国内メーカーが電気自動車(EV)市場を席巻する中、メルセデスは旗艦モデルSクラスのEV版である「EQS」などの販売に苦戦している。メルセデスのEV販売台数は第2四半期、前年同期比で24%減少した。
原題:Mercedes Car Sales Drop as Tariffs Crimp Demand in US, China (1)(抜粋)

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