カナダ、石油パイプライン新設提案「可能性高い」とカーニー首相

 7月6日、カナダのカーニー首相(写真)は、ブリティッシュコロンビア州沿岸への新しい石油パイプラインは、カナダ政府にとって国家的に重要であると見なされるプロジェクトのリストに含まれる可能性が高いと、6日付のカルガリー・ヘラルド紙のインタビューで語った。写真は6月、オタワで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)

[6日 ロイター] – カナダのカーニー首相は、ブリティッシュコロンビア州沿岸への新しい石油パイプラインは、カナダ政府にとって国家的に重要であると見なされるプロジェクトのリストに含まれる可能性が高いと、6日付のカルガリー・ヘラルド紙のインタビューで語った。

5日に実施されたインタビューで「経済的機会の大きさ、資源、専門知識を考えれば、国益プロジェクトの一つに石油パイプラインが提案される可能性は非常に高いと思う」と表明。政府からの「トップダウン・アプローチ」ではなく、民間セクターの提案次第とした。

また、アルバータ州のオイルサンドで提案されている165億カナダドル(約121億4000万米ドル)の炭素回収システムがプロジェクトリストに入ることを支持するとも述べた。

カナダ上院は先に、天然資源とインフラプロジェクトの承認を迅速化する法案を可決。この法案は、鉱山や石油パイプラインなど、国益にかなうと見なされたプロジェクトの承認を早め、州間の貿易障壁を撤廃するもの。

輸出の約75%が米国向けであるカナダは、米国への経済的依存から脱却しようとしており、石油・ガス関連のプロジェクトがリストに挙げられている。

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