ロシア農業省は、週次の小麦輸出関税を2021年6月の制度導入以来初めてゼロに引き下げた。小麦の販売が低迷する中、輸出のてこ入れを図る。
同省は7月9-15日の小麦輸出関税をゼロに設定した。同月2-8日に適用された1トン=56.3ルーブル(約103円)からの引き下げとなる。
ロシアは小麦やトウモロコシ、大麦に変動制の輸出関税を適用している。関税は基準価格と輸出価格の差を基に毎週算出される。ロシアは昨年12月下旬時点で小麦に1トン=4769ルーブルの輸出関税をかけていたが、過去半年間に大幅に引き下げてきた。
世界最大の小麦輸出国であるロシアから国外への出荷が減少していることが背景にある。インタファクス通信は先週、ロシアの6月の小麦輸出量は112万トンで、前年同月の約25%の水準にとどまったと、ロシア穀物連合のデータを引用して伝えた。同連合の暫定データによれば、6月までの1年間の小麦輸出量は28%減の4150万トン。
インタファクスによれば、パトルシェフ副首相は5月、ロシアの穀物輸出が大幅に落ち込んでいることを認め、状況改善と市場シェア維持に向け迅速な対策が必要だと指摘した。同月末に農業省は、輸出関税制自体は維持する方針だが、その算定に用いる基準価格を見直すと発表していた。
原題:Russia Drops Wheat Export Duty to Zero in Bid to Boost Sales(抜粋)

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