先日紹介したパネルトークは「第3回木頭クマまつり2025」の一幕です。

今回は、この「第3回木頭クマまつり2025」についてご紹介します!

 

ツキノワグマを通じた地域の学びと交流の場

木頭クマ祭りは、環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催する、四国自然史科学研究センター、那賀町木頭図書館、日本自然保護協会、日本クマネットワークの共催による普及啓発イベントです。

 

「熊祭り」と聞くと、アイヌやマタギの儀式・行事が頭に浮かぶ方も多いことと思います。

 

うって変わって、木頭クマ祭りは、四国のツキノワグマの生息地である徳島県那賀町木頭地区で最近始まった新たな取り組みです。

四国のツキノワグマの生息地において、ツキノワグマの保全という新たなテーマを通じた地域連携の取り組みとして、2022年から毎年開催しています。

 

今年で3回目になる木頭クマまつりでは、屋外のスペースを中心に、「たのしいブース」(体験出店)、「おいしいブース」(飲食出展)の地域の出展者、計16の団体が参加されました。

地元産材を使った木工体験や木頭地区の文化紹介などの体験型企画のほか、特産の柚子料理やクラフトビールなど地域ならではの食が揃い、子どもから大人まで多くの来場者が地域の魅力に触れる姿が印象的でした。

 

また「まなブース」(展示・情報発信)では、当センターを含む、四国のクマの保全活動に主体的に取り組む9団体がポスター展示を行ったり、那賀町の自然とくらしをテーマにした「山の写真展」などが行われました。

 

出店者の一覧は以下のとおり!

 

さらに、会場では出店者リレートークや地元バンドの演奏も行われ、例年にも増してお祭りらしい陽気な雰囲気となりました。

 

 

まだまだ歴史が浅いイベントですが、那賀町や剣山系で活動するさまざまな方々が手を取り合い、「四国のツキノワグマ」というテーマを通して地域の活性化につなげる取り組みに手応えを感じています。

 

来年3月には第4回木頭クマ祭りを開催予定です。

その時には、しこくまワークショップ8月と1月の結果をお知らせする予定です。

ぜひ、遠く遥々、那賀町木頭地区まで、お越しください!

 

全てを載せられないのが残念ですが、当日撮影した写真で、「第3回木頭クマ祭り」の雰囲気を少しでも感じていただければと思います!

 


那賀稿木頭地区の木頭文化会館を会場に、当日は晴天にも恵まれ、350名以上の来場者で賑わいました。

 


Wood Head社による地元のブランド杉の木頭杉を使ったしこくまグッズ。Wood(木)Head(頭)で木頭と読めます。

 


木馬(丸太を乗せて運ぶための木製のそり)の体験。

 


木頭の暮らし案内所では、木頭杉一本乗りなどの林業の歴史、木頭の日常について紹介。

 

 


那賀高校森林クリエイト科の生徒による積み木づくりブース。

 


剣山発の美味しいものには長蛇の列!

 


地元の名物が勢ぞろい!

 


調査体験ブースでツキノワグマの学術捕獲調査の説明。

 


那賀町の自然とくらしをテーマにした写真展。

 


出店者リレートークの様子。

 


那賀町山のおもちゃ美術館では子供たちで賑わいました。

 


地元住民によって結成されたバンド「OMG楽団」のライブ演奏が会場を盛り上げました!

 


太布織ミニレクチャー。楮(こうぞ)の繊維を原料にした太布はかつて全国で製造されていたが、現在は木頭地区でのみその製造技法が伝承されている。

 


会場のどこからでもパネルトークを視聴できるように、野外のブースでライブ中継。

 


木頭図書館は四国で唯一ツキノワグマが生息する地域にある図書館として、ツキノワグマの保護と山の保全活動に協力いただいています。ここではクマ関連の書籍が多数収蔵されています。

 


ツキノワグマ保全活動紹介ブース。

 


四国のクマ関連グッズや地域のおみやげが当たる恒例の抽選会は毎年大盛り上がり。

 


おまけ(木頭クマ祭り前夜、会場準備後の一幕)、宿舎にて。

 

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