公開日時 2025年07月05日 05:00更新日時 2025年07月05日 06:58
沖縄県庁(資料写真)
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琉球新報朝刊
県は4日、今年2回目の熱中症注意喚起を発表した。エアコンの使用やこまめな水分補給など、室内でも対策するよう呼びかけている。県によると、本年度に熱中症で死亡したとみられる事例は6月末時点で5人。そのうち6月下旬に起きた2例はいずれも自宅内で発見された。
県地域保健課によると、6月23~29日に熱中症で死亡したとみられるのは70代男性と、60代男性。いずれも自宅内で倒れていた。そのうち60代男性のケースではエアコンが故障しており、発見時に室内の温度が高い状態だったという。
総務省消防庁がまとめている熱中症による緊急搬送人員の調査によると、5月1日~6月29日にかけて、県内で熱中症で救急搬送されたのは520人で、昨年同時期の約1・5倍となっている。沖縄地方は平年より10日以上早く梅雨明けし、7月も全国的に厳しい暑さが見込まれている。
気象庁と環境省は4日、沖縄本島地方に熱中症警戒アラートを発表し、外出を控えるなど注意を呼びかけた。本島地方のアラート発表回数は4日時点で21回と、昨年同時期の約2倍となっている。一方、気象庁が公表している2週間気温予報では、5日以降の那覇市の最高気温は平年並みの32度を予測している。
県はエアコンが使えない場合は涼しい服装に着替え、水を浴びて体を冷やしたり、冷房設備が稼働している場所へ移動したりするよう勧めている。
(前森智香子、吉田健一)
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