トランプ氏、アイオワ州訪問 建国250周年式典開始

トランプ米大統領は3日、大型減税法案の議会通過を追い風に、来年の建国250周年の式典を開始するため、中西部アイオワ州に向かった。写真は7月3日、メリーランド州のアンドルーズ米空軍基地で撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[デモイン(米アイオワ州) 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、アイオワ州デモインで演説し、自身の看板政策を盛り込んだ大型減税法案の議会通過をアピールした。

同法案はこの日、下院を僅差で通過した。

トランプ氏は「アイオワ・ステート・フェアグラウンズ」で数千人の観衆を前に演説し、「2024年にアイオワ州民にした全ての主要な約束は守られた」と述べた。昨年の大統領選でトランプ氏は13ポイント差でアイオワ州を制した。同州を訪問することで、特に農村部や保守層の支持者に対し、公約を果たす大統領としてのイメージを強調した形だ。

「この法案には米国史上最大の減税、米国史上最大の支出削減、米国史上最大の国境警備投資が含まれる」とも主張。独立記念日の4日にホワイトハウスで開く式典で法案に署名すると述べた。

法案に反対票を投じた民主党を強く非難し、同党議員が自身を嫌っているのが理由だと主張。「私も彼らが嫌いだ」と語った。

また、同法案が来年の中間選挙を争う材料になると指摘した。共和党内では、法案に盛り込まれたメディケイド(低所得者向け医療保険)の大幅削減が中間選挙で同党に悪影響を及ぼすと懸念している。

トランプ氏は、この法案によって積極的な移民取り締まりと強制送還の取り組みがさらに強化されるとしたが、労働力減少を懸念する農場やホテルとは協力すると改めて強調した。 もっと見る

トランプ氏の貿易政策はアイオワ州の農家コミュニティーを揺さぶり、経済の不透明感を生み、忠誠心を試している。特に中国による報復関税で大豆の輸出や価格が落ち込み、同州の農家に大きな影響を与えている。

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