激しいせきが続く「百日せき」が全国的に流行する中、県内では高齢者施設での集団発生が報告され、県は幅広い世代に向けて感染対策をとるよう注意を呼びかけています。

県によりますと、先月29日までの1週間に県内で報告された感染者の数は94人でした。

このうち、38人は、ことし5月上旬に、北秋田保健所管内の高齢者施設でかぜのような症状があるとして集団発生の報告があったケースで、先月23日、医療機関から検査の結果、「百日せき」だったと報告されました。

この施設での集団発生はすでに終息したということです。

「百日せき」は生後6か月以下の乳児が感染すると重症化して死亡するおそれもあることから、県は子どもが生後2か月を迎えたら定期接種のワクチンを接種することなどを呼びかけています。

県によりますと、高齢者施設などでの百日せきの集団発生が報告されたのは、県内で今回が初めてだということです。

高齢者施設での集団発生も確認されたことから、県保健・疾病対策課は「感染者の年齢層が広がっているため、手洗いやマスクの着用を徹底するなどすべての世代で感染対策を心がけてほしい」と呼びかけています。

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